美人董氏墓誌

部屋のあちこちを整理していたら、こんなものが出てきました。

「美人董氏墓誌」について

墓誌についてはかなり古い時代からの習慣?で数えきれないほどのものが有りますがそのほとんどが地中深く埋められているということから、出土すると石の表面はあまり風化がなくきれいな状態を見ることが出来るので何かと参考になります。

その内容を読んでみると美辞麗句の宝庫!

本来亡くなった人をほめたたえるものであるから当然の事かもしれませんが、、、
如何に美人で心優しく親孝行で皆に愛されていたか、、、などなど誉め言葉が連ねられています。
今は亡き人の生きていたときの姿を彷彿させるような撰文者の思いやり、暖かさなど、、、
改めて墓誌の魅力を知りました。

この墓誌は隋の開皇17年(597)の刻。清の道光のはじめに長安付近から出土。
董美人は女官の官名。薄幸にも19歳の短命で病歿。これを悲しんだ蜀の王秀が自ら墓誌の撰文をしたと。

何よりその文字の穢れない美しさ しなやかさ 書品の高さ など”美人”そのもの。
書人としては一度は学ぶべきと思っています。

実はこれは2007年7月3日記と書いてありました。

この頃とんと楷書がお留守になっている私に
どなたかが真面目にやれ!と”活”を入れてくださったのかもしれません。

楷書!
心を入れ替えなくっちゃ!

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