練習中,,,2

鄭板橋を二八に二行書き。

 鄭板橋の線質は渋く、華やかではありません。
でもそこに何とも言えぬ“味”があり、書いていてとても楽しく引き込まれるものがあります。

 彼は「漢魏を学び、古碑、断碣にいたるまでその書法を求めた」と、いいます。

楷、行、草の各書体を書くときも隷書の筆法を加え、また時には篆書の筆法をもまぜているとか、、、

鄭板橋の書は何を書いても隷書の書き方が強いことから自分で「六分半書」と言っているほどです。

波磔のある隷書を八分ということから一分半不足ということではなく、八分から抜け出して自分の書風を作り上げたと解するべき、、、、とか。(鈴木瑞之氏説)

また黄庭堅の書法をも学び、左右に張り出す筆画や線の途中に節?コブ?のようなアクセントを作る書き方も特徴とされます。

さて、IMG_3258---8.jpg

 

書いてきた作品ですが、とても丁寧で肥痩も文字の大小もよく考えられています。でも、、、IMG_3134---8.jpg

 

 この二枚を比べてみると?(同じ人が書いたものです)

 起筆の違いがその後の流れに大きく影響していることがわかります。

 第一画、入筆の角度がその後の流れを決めてしまっている!ではありませんか?

 筆を立てて紙との角度を大きくつけるのと、横向きにちょっと流れてしまう、、、この違いが結局最後まで引きずり、作品の出来具合に拘ることになってしまいました。

歩く時も最初の一歩がその後のリズムを決めるように。

最初に筆を入れる角度がその後の流れを決めてしまいます。

最初の一歩!

とても大切だと思います。


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