仮名の古筆にもいろいろありますが私は藤原俊成が好きです。
その俊成の90歳の書と言われるものが残っています。
それは「日野切」と呼ばれています。
人生は50に満たない人がほとんどの頃、なんと90歳までも命を永らえたと言う超人です。
どれほどの気力、胆力!
しかも今のように眼鏡もなく?光源は自然光のみ?
(現在でもほとんどの人が80歳を超えると手が震えて筆を持つのもままならないとか、、、)
90歳の俊成筆の「日野切」は歯切れもよく、線は鋭く澄んでいます。
仮名の書き方は沢山ありますがちょっと変わったもので「返し書き」があります。
下の段から始まり上の段に戻って(返って)歌が続く、、、と言う書き方。
実は俊成が初めてその書き方をしたと言うのです。
今では一般的になりどなたもこの方法を使っていますが、、、、
そこで私も?
安房のくにうみにむかひてふゆしらず紅梅白梅いまさかりなり 若山牧水
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