兄頼朝に追われる身となってしまった義経一行。
奥州藤原氏を頼って都を落ちようと、、、
山伏姿に身をやつし安宅の関を通過しようとした時、
関所の役人富樫に山伏姿にも拘わらず額に兜巾を頂いているのはどうしてか?と咎められる。
そこから弁慶と富樫のやり取りが始まる、、、
してまた、袈裟衣(けさころも)を身にまとい、仏徒の姿にありながら、額にいただく兜巾(とき ん)はいかに。
弁慶: すなわち兜巾篠懸(ときん すずかけ)は、武士の甲冑にひとしく、
腰には弥陀(みだ)の利剣(りけん)を帯し(たいし)、
手には釈迦(しゃか)の金剛杖(こんごうづえ)にて、
大地を突いて踏み開き、
高山絶所(こうざん ぜっしょ)を縦横(じゅうおう
、、、所で袈裟衣を身につけ仏教徒でありながら、額に兜巾を頂いているのはどうしてか?と、、、
兜巾は武士の甲冑と同じです。
腰には阿弥陀様の利剣を帯び手には御釈迦様の金剛杖を持っています。
”お疑いですか?”と弁慶。
お前がしっかりしていないから疑われるのだと大切な御主人さま義経をこれ見よがしに打ち叩くので
す。
(本来なら叩くなどとんでもないこと。でもここで義経一行とバレテしまったらすべては終わりになってしまう)
その弁慶の御主人を思う気持ちに免じて見て富樫は見逃すことにするのです。
ようやく難を脱出した一行は奥州に向かって行きます。
温情溢れる富樫の優しさ、御主人を慕う弁慶の篤い心。
恩、義、礼、信など日本人の真の姿に見る者の気持ちを熱くするのです。
ハラハラドキドキ、、、勧進帳のクライマックス!です。
我が家のヤマボウシ、今真っ盛りです。
その面白い名前にちょっと調べてみました。
山法師
開花時期は、 5/ 5 ~ 6/15頃。
・「山法師」の名前は、
中央の丸い花穂を坊主頭に、
4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、
比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえたとか、、、
そうあの”ヤマボウシ”は山法師そのもの。
坊主頭に白い兜巾を頂くその姿に見立てて名を付けたようです。
歌舞伎十八番の勧進帳の弁慶!ではありませんか、、
緑の葉の上に大大と真っ白の花弁を拡げるあの”ヤマボウシ”
潔い弁慶そのものです。
弁慶の隈どり
弁慶格子
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