我が家は今”桜”だらけ、、、どこもここも桜、桜、桜です。
(切り落とした枝ももったいなくて、、、)
先日貰ってきた?桜の花を楽しんでいます。
或るお宅に桜をお持ちしました。
我が家の二倍くらいもあるほどに、、、
余り外を出歩かないその方に御自宅でお花見をして頂けたら、、、と思って。
早速家の方が活けて下さいました。
見ると?
「エッ!桜が無い!
花はどこ?」
あんなに沢山の(両手ではとても持ちあげられない、抱えきれないくらいの)桜の花が、ショんボリ、、、
ちらほらと。
私はがっかり、、、、
なかなか人の気持ちって伝わりませんねぇ~~
お花が嫌いだったのかもしれません。
(活けたのはお花の先生です)
満開の桜はあっと言う間にハゲ桜に成ってしまいました。
同じ桜を友人にも届けました。
彼女は「ウワぁ~~~嬉しい!ワ~~素敵!」ととても喜んでくれました。
同じ桜なのにまるで正反対の反応でした。
お玄関に飾り「まるでホテルのエントランスね!いいわねぇ~~」と。
ふと桜の(八重桜の)イメージはどんななか?と、思いました。
私は京都智積院の長谷川久蔵(等伯の息子)作の「桜図」を思い出します。
あの絢爛豪華は八重桜だからこそ!ではないかと。
この『桜図』を描いたとき、齢50を過ぎていた等伯に対し、久蔵はまだ24歳という若さ。
事実上、これが画壇へのデビュー作でした。
『桜図』の一番の特徴は、枝を彩る白い八重桜。
近くから見てみると、花びらの部分が一部、画面から盛り上がっています。
これは貝殻を砕いて作った「胡粉」を塗り重ねて立体的に描いたもので、
当時でも大変難しい技法なのだそう。
また、描かれてから400年も経っているのに
今でも花びらが残っている箇所があるというのは本当に不思議なことだそうです。
桜の背景の金箔が反射した光で、若干花びらに陰影が出来ています。
これも胡粉を塗り重ねた効果なのだそうです。
八重桜の特徴は豪華絢爛にしてこそ!その特性を表わせると思います。
花の特性を生かさなくては!
折角の花に申訳ない気がします。
沢山の桜を手にいれることが出来たのに
上手く使えなかったことに
ちょっと残念な思いがしています。
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