風が好き

下界の空気は思っていたものとは違って、ちょっと埃臭く生暖かくあまり爽やかではありませんでした。

 でも、でも、、、、、、それでも生きてる!と、感じました。

 ホンノちょっとの隔離生活なのに、何かに閉じ込められているようで、あまり落ち着きませんでした。

 お医者様を初め、スタッフの方々も親切、同室の皆さんも仲良く~~、なのに!

 何か足りない、、、?

 そう、「風!」風を感じないのです。

 24時間管理された室内は常に心地よい環境にあり、窓から見える緑の木々も鮮やかで何も不足はナイハズなのです。

 でも、、、、

 風が~~~

 ”そよっ”   とも、吹いて来ない~~

 風がないとこんなに物足りない!とは思っても居ませんでした。

  風が吹き抜けて、、、

      カーテンを動かす、、、

 そこにいる人々も、空気の匂いを嗅ぎ、温度を感じ、肌が、、、毛穴が、、、息をし始める。

  締め切った部屋で、みんなじ~~~っと動かず、身体も心もじィ~~~と?

 病人の気持ちが落込みそう、、、そんな気がします。

   「風を入れましょう~~~」

 風を感じる心、身体、があれば気分は爽快!?

 私には風が必要だと感じました。

  退院の朝、一番に外に出ました。

 あまりきれいな空気ではありませんでしたが。

 でも、ちょっと背伸びをして胸いっぱいに深呼吸をしました。

 頬をなでる風、、、やっぱり ”いいっ!”

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 風に揺れて、、、一つ一つの花が生きてることを主張しているみたいです。

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