ちょと振り返る?

何か新しい事でも、、などとのんきな事を言っていたらバチが当ったのでしょうか?

 ゾクゾクっと来たと思ったら「寒~~~いっ!」風邪!!!

 なんと風邪を引いてしまいました。

 もう、10日近くにもなるのにまだ、はっきりしないのです。

 寝ていてもやる事もなく、情けな~~い毎日。

  そこへ、卒業*十周年記念の文集が仕上がって、届けられました。

 懐かしい友のそれぞれの人生が丁寧に綴られていました。

 私も、、書きました。以下はその文章です。

 「初めて自分で決めた事!だったかもしれません。私が++一高を選んだ事。不思議なことに誰も否を唱えませんでした。格別優秀でもなく勉強家でもなかったのに、、、

 当時ほとんどの女子は”ニ”の付く所へ進学していたのに、考えるとちょっと不思議です。入学できた事はもっと不思議?

 初めての体育の授業は一時間中ず~~~と腕を上下、足踏み状態でした。

 「ええ~~っ!これって何!?」++高の体育って、まるで軍隊?それとも修行?びっくりです。

 男子校であることは承知していましたが、クラスにホンの少しの女子、何処に行くにも見られている様で気恥ずかしく肩身の狭い思いでした。3,31 045.jpg---11.jpg

 さて、時は移り早卒業*十年、今や高齢者。就職、結婚、子育て、一通りのことは経験して来ましたが、果たしてその中身は問われると?可もなく不可もなく平々凡々,極く普通に。若い頃求めた栄誉、立身出世などあまり求めるに値しなかったような気がします。
 人が人であるために必要なことは誠実さであり、思いやりであり、優しさであるような気がします。
 

 「じゃあ、一緒に調べようか、、、」
 驚きました。あの尊敬するk先生が、私の質問に知らない事があるなんて、、、しかもなんの衒いもなくすんなりと。

 卒業してからも時々伺って教えを乞っていました。k先生のこの屈託のないお言葉は衝撃的でした。そしてその後の私の人生に大きく影響を与えました。もしかしたら、、、生き方を変えた?かもしれません。

 ”知らない”と言う事を躊躇なく言える勇気、たとえ、教育者と言う立場にあっても。
 自分の弱みを堂々と言える度量の深さ大きさを本当にスゴイと思いました。
 
 月日は経ち、私も同じような場面に立った時、あの先生のお言葉を思い出して、ドキドキしながら言ってみました。「一緒に調べてみましょうか?」
 
 己を曝け出すと言うことはとても勇気がいることです。でも敢えてそれをする事に依って相手の信頼を得る事もある。相手の懐に入ってしまうことで、また、別の道が開けると言うことを教えていただきました。

 偶然お会いしてまた、教えを乞うことになりました、、、今度は息子。
 噂では聞いていましたが、本当にボランティアとは思いませんでした。お宅に伺うと「清貧の人」そのもの、奥様と静かにお暮らしのご様子でした。相変わらずお元気で毎朝自転車でお越しくださいました。

 ある年お年賀状を頂きました。少々悩みを打ち明けた私に、、、「人生は60歳からだと思います。あなたには広い広い大きな未来がある、、、」と、お優しい言葉がびっしり書かれてありました。先生のお気持ちが有り難く涙がこぼれました。
 そこには赤鬼と仇名される先生の本当のお姿がありました。「親の心子知らず、、、」授業中いつも立たされていた私は、どうしてこんなに私だけ苛めるんだろう、、、と、恨んでいたのです。
 でも、不勉強な私を叱咤激励うるためだったと、、、愚かにも++十年後に知ったのです。

 悲しい事があった時、一番先に飛んで来てくれたのは高校時代の友人でした。普段あまり連絡はなくとも何かの時には支えてくれる、、、本当に有り難いと思いました。言葉はなくとも遠くで見守っていてくれる。親友は一生の財産だと思っています。

 改めて振り返ると良き師良き友と過ごした三年間は人生のべース、私にとって宝珠お如き時間であったと深く感じています。
 時々家人が「流石~~++高卒は違うな~~」と揶揄します。そんな時私はこう言います。
 「それはそうよ、、、だって++高だもん!」と。

 <オマケ>
 今回図らずも卒業++十年を振り返ることとなりました。満開の桜が渡り廊下にはらはら舞いちる、、、まるで映画のワンシーンのようでした。母にお弁当を作ってもらい勉強そっちのけでおしゃべりをしていた夏休みの教室。どうやって先生をへこませようかとありとあらゆる参考書を調べ授業に臨んだ古文の時間(ちょっと嫌な子でしたね)。夏の日に大きなあの坂をノーブレーキで駆け下り、体中を吹き抜ける風が気持ちよく、ちょっと幼い私がいました。
 みんなみんなわくわくドキドキ、、、次から次へと楽しい事ばかり、お蔭様でいつの間にか青春真っ只中を再び体験することが出来ました。この企画のお陰です。本当に有難うございました。

 今から数十年も前の県立高校は進学校と言われ、ほとんどが男子、その中で過ごした高校生活はみなさんとはちょっと違うところがあるかもしれません。でも、それなりに楽しい時代でした。

 さ~~て、昔に浸ってばかりもいられませんね。風邪を早く撃退して”いつも”にもどらないと、、、、

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