夕べのプレゼント

ふと空を見あげる事があります。

 やっと梅雨が開けたばかりなのに、もう、空は早や秋の風情が、、、

 そう、いわし雲?うろこ雲?、、、

 もこもこした白い雲が空一面に広がって、ちょっと寂しさを感じます。

 でも、今日はちょっと違ったのです。

 雲間から輝く金色の光、8,5 061.jpg--8,6.jpg、、、

余りの美しさに息を呑んで見つめていました。

 ハッとして急いで家に帰り、カメラを。

 刻々と変わる輝きは序序に光を和らげて行き、残念ながら最初に見た時よりも少し弱弱しくなってしまいました。8,5 062.jpg--8,6.jpg

 端の方はオーロラ色に輝き、丁度仏様の光背から放たれる金色の光のようでした。

 彩雲?黄雲?でしょうか、、、

 彩雲は
 朝日や夕日によって美しく色ずいた雲。縁がピンクや緑、また虹色に彩られた雲。めでたい事が起こる兆し。

 黄雲は 
 黄色の雲。金色の雲。「黄雲が落日に輝く」、、、と、書物には記されていました。

 金色に縁取りされた大空のセレモニーは少しずつ形を変えて、、、、フェイドアウトしていきました。

 実は仮名の料紙にも同じ図柄があります。

 大空のダイナミックなショウを、そのまま料紙に移した先人のおおらかさと知恵と美的感覚!

 自然との距離の近さも。

 
8,5 065.jpg--8,6.jpg

 本金で作られたその色紙は職人の老齢化でもう、作ることは出来ないもの、、、大切にしてくださいと、いわれました。

8,5 067.jpg-8,6.jpg

 その料紙、まだ、手をつけられずにいます。

 私の腕ではまだ無理、、、、なのです。

コメント