良き日 (2)

「急ですが、今日の夜は空いてますか?」

 なんと、歌舞伎の切符をプレゼントしてくださると言うのです。

 久しぶりに友人と待ち合わせ、共通の知り合いを訪ねたところ、思わぬお話になりました。

 

 実は五月の「団菊祭」はとても興味があったのですが、忙しさに紛れチケットを取り損ねてしまっていたのです。なんと言う幸い、、、

 勿論「空いてます、、、オオアキです」
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 思わぬプレゼントを有難くいただき、歌舞伎座に。

 歌よし、踊りよし、また鳴り物よし、、、、でも、私のひそかな楽しみは?

 その煌びやかな舞台装置。

 今回も「女暫」の豪華な舞台(十七代目羽左衛門の七回忌追善狂言)と、その後の「雨の五郎」になると風情ある舞台、また、「神明恵和合取組」ーかみのめぐみわごうのとりくみーのいなせで小気味良い舞台、、、と、ガラリガラリとかわる舞台にわくわくと心ときめく思いでした。

 中で、いつの間にかすっかり若武者となった初々しい松緑に目を見張り、また、三津五郎の相も変わらぬ軽やかな踊りぶりは素敵!以外の言葉がありませんでした。

 非日常の世界はまるで夢見心地、文字通り時の経つのを忘れていました。
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 帰り際、友人から、「たまにはお茶でも点てて、、、」とお濃茶をいただき、重ね重ねラッキー、、、

 そう言えば、天気予報は雨、、、だったのに雨に降られることもなく無事帰宅、全てに感謝、感謝の一日でした。竜神橋 128.jpg-111.jpg

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