初めて旅した中国は桂林でした。
なんだかとても懐かしく、昔来たことがある?ような気がしました。それ以来中国は気になる存在。
テレビに映し出された町並みがとても素敵で、直ぐにでも飛んで行きたいくらいでした。
そこが舞台?となる映画があるとか、、、早速見に行きました。(やっぱりミーハーです)
あまり内容も知らずただその時代と風景が見たくて行ってしまい、、、、、
ほぼ戦闘場面の大画面と、大音響は、ハラに響き渡り、映画館を後にした時は、ほぼノックアウト状態、、、、へとへとでした。
墨子、墨守などという言葉は知っていましたが
その墨子を主役にした映画「墨攻」は、オバさんのノウミソを少なからず刺激しました。
墨家十論と言われるもの
兼愛、、、自分をあいするのと同じように他人を愛する
非攻、、、侵略戦争を非難
天志、明鬼、、、天帝と鬼神に従って侵略や犯罪を止める
尚賢、、、能力で人材を登用
尚同、、、統治者に従え
節用、節葬、、、富の節約
非楽、、、音楽に溺れず勤労と節約に励め
非命、、、宿命論を否定して勤勉に
を掲げ、一人の墨家を通して、戦いの空しさと、人としての生き方を、問いかけていました。
人気コミックの映画化とか、、、軽い気持ちで入ったのですが、強烈な個性の主人公に引き込まれ、見ているうちに勝利の意味、、、平和の実現、、、、などという言葉の深さを考えさせられました。
紀元前にもうすでに始まっている人間の戦いは21世紀の今も続き、その愚かさにまだ気ずいていないようです。
一方、この映画は日本、香港、中国、韓国の合作。
手を差し伸べ繋ぎあうことの大切さ知っている人もいます。
各国の言葉を自由に操り、世界をまたに活躍する若者が増え、手を繋ぎあうことを知り、共存していけるようになるといいのですが。
勿論、自国の言葉、歴史、文化を充分に収めてからですけど。
軍隊のコスチュームはまるで兵馬俑(歴史学者の時代考証あり)武器の盾と矛は漢文の教科書の「矛盾」を思いださせ、画面から放たれる矢に何度も身をのけぞらせ、 エキストラ1500名の中国軍の立てる土埃、、、何もかもが生きている。所謂血湧き肉踊らせると、言うか?五臓六腑が抉られる、、、と、言うか?畳みに座り、机に向かうことの多い、私にとっては刺激的であまり経験のない時間でした。
{「非攻」という人間の叡智とアジア合作に見る希望}と言う監督の言葉、重いですね。
映画「墨攻」 監督・脚本・プロヂューサー ジェイコブ・チャン
原作 森 秀樹
原作小説 酒見賢一
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