N君

高校一年まで来ていたN君が遊びに来てくれました。

 相変わらず正座をして両手を膝において黙っています。彼は寡黙でこちらから話すまで言葉を発しません。
 「それで?」
 「ハイ、合格しました」
 「希望の大学?」
 「ハイ」
 「学部聞いてもいい?」
 「心理です」
 「エライ!変えなかったのね?」

 彼との一問一答はなかなか進みません。でも、希望の大学に合格し、憧れの一人暮らしをすると言う、続いて将来の進路を聞くと、、、?

 胸を張って答えました。「ハイ、タレントです」

 ええっ!?やっぱり!?
近頃滅多に見られないほど真面目な彼の夢は、、、、意外にもタレントさんなのです。
 
 心理学部とタレント、、、関係ないようですが、役を演ずるなら心理を理解なくてはなりません。一見関係ないようですが、そこにはちゃんと繋がるものがありました。

 彼への餞の言葉、、、どうしようかな?

 出てきた言葉は、、、、
 
 「自分を大切にね!いろんなことが有ると思うけど、自分を大切にするのは自分よ。大切に可愛がってあげてね、、、。粗末にしてはだめよ。くれぐれも体に気をつけて、大事にしてね、、、」と、言いました。

 N君、、心も体も大切にして夢のある大きなタレントさんになってください。君の成功を祈っています。
今日はわざわざ有難う、、、とても嬉しかったわ。

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