雲立ち渡る

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見てきました、、、「芹沢ケイ介と棟方志功展」

 芹沢ケイ介さんの、紅型を使って表現する「文字絵、、」とでも言える独特のスタイルにアコガレています。

 会場に入ると4面にかなり整然と飾られたのれん、壁掛。

 2曲屏風が華やかさと重厚さを、、、、中央に飾られた2枚の着尺が落ち着きを加えていました。

 中で特別気に入ったのがコレ!

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 濃紺の中に真っ白な「山」!

 正にシンプルイズベスト、、、加えるもの無し!

 究極の文字絵です。

 そしてもう一つ
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 同じ「山」なのに謹厳さではなくちょっとオカシ味も、、、

 山から沸き立つ雲の姿、、、、ちょっとリラックスした山の姿がとても楽しげ。

 
 帰路、ふと外を見ると?

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 遠くの山に雲が湧き上がり、静かに静かに棚引いて稜線を昇りまた下って

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 たった今見てきたばかりの芹沢さんの絵柄そのもの。

 コレ~~~!

 山の壮大さ、山の美しさ、山の豊かさ、、、コレッ此処にあり?

 山が雲を呼び、雲が雨を呼び、雨が緑を潤し、土を豊かにし、作物を育てる。

 万葉集にこんな歌があります、、、

 「足引きの山河の瀬のなるなべに弓月が岳に雲立ち渡る」

 (山は我が地方の名山と呼ばれる山ですが、、、)こんな様子でしょうか?

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 なんだか神々しい瞬間に出会ったような幸せを感じました。

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