久しぶりのの雨、、、、草も樹も
石も
虫も、、、みんな生き生き!
中村蘭台(初世) 刻 「巻簾華雨滴掃石竹陰移」
簾を巻けば、華雨、滴りて石を掃い、竹陰、移る
簾を巻き上げて庭に目をやると、花が咲き乱れている中に雨が降っている。ほこりで汚れていた石も雨がきれいに洗い流している。ソレを眺めていると、いつしか雨も上がり、竹の影が東に移り、夕方になっていた。涼しげな初夏の午後の光景である。(参考 日本の遊印 高畑常信)
和印には雅で伸びがあり、鄙びた雰囲気があります。おおらかでのんびり、、、それでいて風流さも持ち合わせて、、、、なんと言っても柔らかい!言い換えればやさしさでしょうか?
変形の印材をうまく使い、曲線の一本ずつも微かに揺れを持ち、処どころのサビが奥行きを増している、、、なにしろ深い!、、、味わい深いのです。
雨の一日、飽かず眺めていました。
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