茅の輪くぐり

思い立って近くの氏神様に行ってきました。

　元朝参りの喧騒が嘘みたいでした。

　早朝の境内は静かで厳かで、まるでそこに神様がいらしているようでした。

　足を進めると正面に大きな茅の輪が飾って有りました。

　青竹と茅の大きな輪が清清しく眩しく、、、

　空気もひんやりと澄んで私も浄められそうでした。

　忘れていました。今日は6月30日、水無月祓え（夏越の祓え）の日でした。

　「風そよぐならの小川の夕暮れは禊ぞ夏のしるしなりける」従二位家隆（小倉百人一首）

　あの禊、、、、の日です。

　なんと幸せ、半年の穢れを祓ってくれる特別の日だったんです。

　この半年、色々な事が有りました、良きも悪きも。

　この大きな輪をくぐる事でリセットできるなんて、昔の人はなんと頭の良い、、、

　　　融通無碍、、、、

　でも、確かに心が洗われるような、そんな気持ちになりました。

　心のありよう一つで、、、、

　残り半年、どうぞ何事もなく無事で過ごせますように。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　和菓子　　水無月