久しぶりの歌舞伎、、、新橋演舞場で。
歌舞伎座以外で歌舞伎を見るのは初めて。
お目当ては仁左衛門丈とそのお孫さんの千之助くんとの連獅子。
銀座の柳もその枝を低く垂れ初夏の風をしなやかに揺らす中、人混みをぬっていくと大看板が掲げられていました。
座席に着くとまわりもチラホラ、、、ちょっと早めのようです。
なにせ”おのぼりさん”ですので。
昼の部は、、、
「頼朝の死」いい男はやはり”絵”になります。
柱に寄りかかる姿も、立ち姿も、みんなみんなまるで絵のなかから抜け出したようなほんとにうっとりするような染五郎。
匂いたつ、、、と言う言葉がぴったり!
衣冠束帯の衣装もゆかしく雅な若者に、しばしうっとり~~~でした。
続いて
「梶原平三誉れの石切」
こちらも豪快な吉衛門の人間味あふれるお話
大柄な吉衛門にピッタリのスケールの大きなお芝居に体を乗り出して観ていました(劇場に身を乗り出さないでくださいの張り紙あり、牟べなるかな!)
そしてお待ちかね「連獅子」
親子で踊るのは珍しくないが、祖父と孫で踊るの初めてとか、、、
驚きました、、、その正確で大きな踊りに。
小さな体で名手仁左衛門に一歩も引けを取らない堂々とした舞姿。
体中から発するエネルギーが会場を沸かし、長唄を地方を奮い立たせそれぞれのパートがこれでもかと全身全霊で弾き語り歌い舞う、、、、拍手は鳴りやまず、会場全体を大きな波が覆っているようでした。
気が付くと拍手し過ぎて手のひらは真っ赤!スタンディングオベーションはないのかしら!
アンコールは?
そういえば今日は千秋楽でした、、、持てる力を出し切った演者も観客も清々しい疲れ?が心地よく一生懸命の力の大きさをしみじみと感じました。
*連獅子は何度か見ましたが今回のが最高!多分これ以上はナイのではないでしょうか?
純真無垢で何も考えない力ほど大きなものはない、、、そんな気がしました。
歌舞伎界のスター誕生!です。
おめでとうございます千之助君!
そして ありがとう、、、、
コメント