背景

”クールジャパン”と、言うテレビ番組が好きです。

 先日はアニメーションの背景画について話していました。
 
 日本のアニメの背景は単に背景として描くれているのではなく、キャラクターの心理や空気感までをも表現している、、、、

 ベストオブクオリティを持っていると。

 背景画の持つ力とはある意味作品の究極の語り手ではないかと思います。

 書の場合、作品を仕上げ最後の決め手は表装です。

 作品を取り巻く表装の色、形などでそれが生きるか死ぬかが決まると言っても良いと思っています。

 本紙の筆と墨だけでは言い尽くせない”何か”を伝えるのは表装です。

 アニメの場合は背景かもしれません。

 バックは単にバック(背景)ではなく本紙(キャラクター)の言いつくせない心理状態を伝える大切なツールだと思います。

 折しも

 別の番組で「鶴下絵和歌詩巻」について解説、新しい試みをやっていました。

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028--t4.jpg之こそ背景は背景ではなく本紙作品をも凌ぐ?まさるとも劣らない?ほどのスゴイ贅沢な背景です。

 能書家の本阿弥光悦の墨書と、当代一の絵師俵屋宗達の絵のコラボ。

 背景の持つ魅力は計り知れない、、、、

 残念ながらあまりアニメに詳しく無いワタシはアニメの背景については「となりのととろ」くらいしか認識がありません。

 次回からは背景にもしっかり!?目を向けていきたいと思っています。

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