新聞にこんな記事が載っていました。
曰く「美文字」?
美文字とは誰が言い出し何を持って美文字と云うのでしょうか?
美文字の定義とはどんなものなのでしょうか?
誰かが時流に乗って今時の言葉を使う、、、
いつの間にかそれが正しい事のように流通する。
いつの時代でも同じようなことがあり、それが時間に濾過されて残る?こともあれば自然淘汰で消滅してしまうことも。
果たしてこの美文字なる言葉、何時まで残ることでしょうか?
さて、美文字を書く力をつける、、、とはどういうことか?
美文字ブームの中(美しく書くことがブームというのもちょっと変!)
「手書きで文字を正しく整えて書くことの意義が見直されている、、、」と続く
日本人である以上日本語の文字を美しく書くことは当然!
しかし、ここでちょっと考えて欲しいことがあります。
美文字の基準とはどんなものでしょう?
世の中に氾濫している書写の練習帳に書かれている文字が果たして本当に理に叶った文字なのかどうか?
本当に美しく整った字であるかどうかを確認する(誰が?どのような方法、基準で?)必要があるような気がします。
商業ベースに乗せられたものが世の中を闊歩している!そんな気がしています。
一度根本的に仮名文字について、本当に”美”であるかどうか検討すべきではありませんんか?
手本とするに足るものであるかどうかです。
上記のテキストの表紙の「あ」
どの線も全部途切れて一字の態をなしていない。
特に第2画の縦線は横からのつながりを受けてもっと膨らみを持った線であるのでは?
文字は生き物!生きていなくては!
また、なまもの。
書いている人のその瞬間を映すものです。
生き生きとした線でありたい。(文字は書き手の年齢、性別、精神状態など、、、いろいろな事がわかります)
「ら」
最初の点から縦線に、、下の楕円に対して縦が長すぎ!
上下のバランスを見ればわかるはず。
また、点そのものも縦線に繋がっていない!
以上は私の見方です。
果たしてお手本として見なうべきものであるかどうかを、先ず見極める必要があるように思います。
一生懸命に習う、、、とても良いことですが、習う以前に一度考えてみる?
如何でしょうか?
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