ちょっと変った催しを見てきました。
物語の語り手が居、それに合わせて踊りで表現をする、、、
芝居の原型のような、、、但し、表現者は聾の方です。
舞台装置は墨で描かれた絵のみ。
両者のコミにケーションはどう、とられているのでしょうか?
うねるように、泣くように、歌うように語られる、、、たおやかな言葉。
踊り手も、、、時に波が押し寄せるが如く、時に風が吹き抜けるが如く、鳥が歌う如く花びらが舞う如く。
何よりもその「間」の取り方の見事なこと!
語り手の方が文を書き、演出をし、朗読をされていたとか、、、
その方の奥行きの深さ、人間としての厚みが、ホンノ10分くらいの中に練りこまれているような気がしました。
人を引き付ける力、、、、は大きな舞台装置でもなく、大音響でもなく、お金を掛けた衣装でもなく、、、、其処に居る『素」の人間の持っている力に他ならない、、、と、感じました。
素顔、素焼き、素踊り、、、素で勝負する。
これはかなりの大命題です。
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