日曜の朝の楽しみは「題名のない音楽会」。
黛敏郎氏の時から、ず~~~大好きで、テレビのボリュームを一杯に上げてひと時、夢の世界を楽しんでいます。
先日の「笛は時空を越えて」は東西の笛の名手の競演と言う、とても贅沢な試みでした。
おん年80歳になられるフルート奏者、ペーター=ルーカス・グラーフ氏の品位あるお姿と、本当に嬉しそうな佐渡裕さん、そして凛とした能管奏者、福原徹氏の奏でるそれぞれの音。
音楽に心得のない私でも充分心に響く妙なる調べでした。
だらしない格好でテレビを見ていた私は、いつの間にか正座となり、演奏が終わった時は拍手をしていました。
三人の方々の心を込めた演奏は言葉に現せぬほど美しくまるでそこに大輪の花が咲いているようで、辺りには芳しい香りが一杯立ち籠めているようでした。
それぞれがそれぞれを極め、心を一つにしてより大きなものを作って行く。
フルートも、能管も、東洋も、西洋も、求めるものは同じ究極の音、究極の真理、求道者の如き姿でした。
言葉に表せない清清しい時間を頂きました。
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