銀座で行われている書展の当番をおおせつかり、和服で出かけました。
大きさも書体も書の種類も漢字、仮名、新書芸,篆刻と、バラバラな作品が一同に飾られているのにうまく調和が取られ、バランスよく配置されています。
会場の大きさ天井の高さ、照明の明るさなどなど諸条件をクリア、ちゃんとそれぞれに目がいくようになっていて流石プロの技(展示のみ)と感心させられます。
そんな輝くような先輩の作品の中にこっそり?ひっそり?私の作品が、、、、
深々と降る雪の日に書いた”あの”作品。表具屋さんの手に拠ってちょっとお洒落な作品になっていました。
見に来てくれた友人は紙(料紙)が良いと褒めてくれました。
あの千住明画伯描く”滝”を彷彿させるとか、、、(私には身に余るほめ言葉です)
藤原定家の歌「雲深きあたりの山につつまれて音のみ落つる滝の白玉」
実は紙がとても気に入り、この紙に合う歌を探しました。
紙(料紙)は雁皮、古いもので全体に薄水色の刷毛を掃いたようなちょっと変わったものです。
ヨコ柄をタテに使い滝の落ちる様をイメージして書きました。
所々の銀箔が丁度水しぶきのようでちょっと深さ(距離感)を出してくれます。
何日も会場に詰めているとそれぞれの作品が語りかけてくれます。
「ん~~~ん、これは楽しい時に書いたのね、、、」
「、、、これはちょっと苦しそう、、、」
「ちょっと迷っていたのかしら?」
などと、(大先輩に失礼なことですが)勝手なことを感じながら拝見しています。
人柄、性格その他色々なことが感じられて面白い?
書展は出品して終わり!ではなくそれを会場で実際に見て、再検討することが大切。
そしてそれが次の作品へのピントや研究課題にもなる!と、思っています。
また、思いがけない大、大、大先輩がわざわざお出で下さいまして恐縮いたしました。
出品することが出来たから受けられた恩恵の一つかもしれません。
日曜日の銀座はお天気もよく沢山の人で賑やかでした。
そういえば今はゴールデンウィーク真っ只中でした。
コレが終わったら私も何処かへ?行けると嬉しいのですが、、、
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