玄徳

オリンピック旋風が日本を席巻した次の日は、、、快晴!

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 いつものみなさんも元気元気!?

 
 

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 おや~~~?

 筆もきれいに手入れされ、準備はオーケーのはず
 でもなかなか取り掛からない。。。。

 
 「どうしたの?」

 「なんかダメなんです

 珍しい、、、いつも一番元気なのに

 少し痩せたかも?

 この時期全国展で力を使い果たしたかのように、ちょっとグズグズ状態の方がいらっしゃいます。

 そこで、いつものお稽古はちょっとお休みして
 今日は”墨”のお話

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 故開文 曹素功 程君房 古墨といわれる墨やこの頃の所謂新墨について。
 墨の歴史やその製法、その他の話などを少々。

 でも、こんな素晴らしいお話をみつけました

 「、、、書を書くのに何故墨を用いたので有ろうか、、、
 墨と云う色は天の色であり、太陽の光を失った闇夜の漆黒の色である。

 陰陽では陰にあたる。

 それは形も色もない香もない虚無の姿である。
 ところが、墨はそういう闇黒を形に表し、色を備え、香を発するところに微妙な働きを持っている。

 墨の持つ不思議な魅力というのは、まずその様なところから出発する。

 黒は玄に通ずる。
 玄は奥深い静かな思想を意味する。

 「老子」にも、「玄之又玄」とある。

 墨にはいろいろの深い徳性があるとし、それを玄徳となずける。

 墨には神の働きがあり、
 天地の変化、山川の多奇、草木の畜殖、鳥獣の形、神鬼の状、
 心霊の巧みの、見るべくして 見るべからず、
 聞くべくして聞くべからざるものに至るまで、
 よく伝えて尽くす事が出来るもので有る、、、」(中田勇次郎)

 墨にはそんな力があったんですね

 ”玄徳”  素晴らしい言葉です。

 墨一つで天地万物の姿を現せることが出来るとしたら?

 心霊の表情までわかるなんて、、、

 中田先生がおっしゃるような知的な感覚はありませんが、
 ただ、墨の匂いには人をリラックスさせる力はあるように思います。

 よく我が家においでの方が

 「いい匂いですね~~~」と、おっしゃる。

 それは墨の匂いです。
 墨のそこはかとなく漂う香りが心地よく気持ちを高揚させたり落ち着かせたりするようです。

 
 先日、子育て中の彼女からこんなお手紙をいただきました。

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 そしてこんな可愛いオマケまで、、、

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 是非墨の香りを聞きに!
 
 目下抜け殻状態の彼女もそしてお手紙をくれた彼女も、、、お出で下さい。

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