探春

<　確か去年は、、、２月１日でした。

　我が家の小さな紅梅がその蕾をほっこり、、、開いたのは。

　今年は？残念ながらまだまだのようです。

　丁度この頃

　終日春を尋ぬれど春を見ず
　杖レイ（あかざのつえ）踏破す幾重の雲
　帰り来たって試みに梅梢を把って看れば
　春は枝頭に在って巳に十分
　　　　　　　　　　　　　　　　　　戴益

　一日中、春の景を尋ねたが、春はまだどこにも見当たらない。
あかざの杖をついて、遠くの方まで幾重もの雲を踏むように出かけてみた。
　春の景は見当たらず、家に帰り、ためしに庭の梅の枝を取ってみると、
なんと、春はもう枝の先にやって来ていて、蕾は十分春の装いだ。

　　　　　　　　　　　　　　 　 石川忠久　 [漢詩の楽しみ]
　　　梅の丸　　　唐長の京から紙

　知らぬ間に春はやってきているのでしょうか？

　　　ほっこりほのぼの、、、、春はいいですね。