上野のお山は、人、人、ひと、、、で、前に進もうにも足の踏み場もなく、後ろに押されてひとりでに足が動いて行く、、、ようでした。
久しぶりの人込みに、ヒタスラ空を仰いでいました。
抜けるような青空にピンクの波はハルバルと続き
まことに雲か霞かと見まごうばかり
「春霞たなびく山の桜花見れどもあかぬきみにもあるかな」紀 友則
見れども飽かぬ?
桜の色香に酔いしれていました。
ふと、向こうで誰か呼んでいるような気がしてそちらへ向かうと?
大きな石の鳥居、、、アレっ!何かあったかなあ?
そう、あの徳川家康公を祀る上野東照宮(正確には、家康、吉宗、慶喜の3人)です。
「金色堂拝観」、、、、今日は見られる?
何度か足を運んだ事はありますが、中を拝観したことはありませんでした。
今日は中まで拝観できそうです。ラッキー!
入場券も葵の御紋
パンフレット
唐門
総金箔の唐門はかの左甚五郎作の昇り龍、降り龍(夜な夜な不忍の池に水を飲みに行ったと言う)が左右を締め
降り龍(偉い人は頭をたれる、、、ところから、下向きが昇り龍。つまりこれは降り龍)
黄金色に輝く拝殿、幣殿、本殿からなる社殿は権現造り。
金箔がふんだんに使われているところから金色殿と呼ばれているのも納得です。
写真を撮ろうとしても光ってなかなか旨く写せません。
恐れ多くも中も拝観させて頂く
家康公着用の陣羽織、日本地図の大鏡(北が上にあるのは当時としては珍しいものだそうです)、二体の御神体も、、、
丁度改修工事前の公開中とあって、建立当時の姿を拝見できました。
改修後はもっともっと光り輝くようになって、、、、でも、月日のもたらした風情は失われてしまうかも?
今日、今の、このお姿を拝見できて本当に良かったと思いました。
「人の一生は重荷を負って遠き道を行くが如し急ぐべからず
不自由を常と思へば不足なし 心に望起こらば
困窮し足る時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもへ
勝つ事ばかり知りて まくる事をしらざれば
害 その身にいたる
己を責めて人をせむるな
及ばざるは過ぎたるにまされり」
家康公御遺訓
諸事心騒ぐ事ばかりの毎日、少々耳が痛い御遺訓をよくよく読んで明日からの自分にリセット。
振り返ってみたら 空になにやら姿が?気のせい?でしょうね、、、、
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