部屋中になんとも言えない匂いが漂っていました。誰かが腐った墨で書いてきたらしいのです。
時々こんなことがあります、、、
昔、墨の寿命は2時間!と,言いました。
今の時代、そんな事は通用しないとは思いますが、少なくとも使い残しの墨で書く、、、、のはイケマセン。
墨をはじめ、書に関するものは、みんな生き物です。
筆は動物の毛、紙は植物が原料、墨も勿論、煤と膠、硯も水を注ぐと石の表面が生き生きとしてくるのがわかります。
それらの生きてるものを使って生きてる書を書く、そう、何よりも今を生きている私が書く。
書は生き物で生ものだと思っています。
もし、時間を経ても作品が輝いていたとしたら、それは書いてある字が生きているから、、、だと思います。
以前、ある御宅で父の作品が大切に飾ってありました。
私は父が其処に生きている、、、と思いました。有り難い、、、です。
今、私達は4世紀の王ギ之の書いたものを学習しています、、、これは凄い事です。何故って?王ギ之の寿命は21世紀まで続いている、、、ってこと、ではありませんか?
私の書いたもの、せいぜい一週間、、、くらいかな?
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