ふと空を見あげる事があります。
やっと梅雨が開けたばかりなのに、もう、空は早や秋の風情が、、、
そう、いわし雲?うろこ雲?、、、
もこもこした白い雲が空一面に広がって、ちょっと寂しさを感じます。
でも、今日はちょっと違ったのです。
雲間から輝く金色の光、、、、
余りの美しさに息を呑んで見つめていました。
ハッとして急いで家に帰り、カメラを。
刻々と変わる輝きは序序に光を和らげて行き、残念ながら最初に見た時よりも少し弱弱しくなってしまいました。
端の方はオーロラ色に輝き、丁度仏様の光背から放たれる金色の光のようでした。
彩雲?黄雲?でしょうか、、、
彩雲は
朝日や夕日によって美しく色ずいた雲。縁がピンクや緑、また虹色に彩られた雲。めでたい事が起こる兆し。
黄雲は
黄色の雲。金色の雲。「黄雲が落日に輝く」、、、と、書物には記されていました。
金色に縁取りされた大空のセレモニーは少しずつ形を変えて、、、、フェイドアウトしていきました。
実は仮名の料紙にも同じ図柄があります。
大空のダイナミックなショウを、そのまま料紙に移した先人のおおらかさと知恵と美的感覚!
自然との距離の近さも。
本金で作られたその色紙は職人の老齢化でもう、作ることは出来ないもの、、、大切にしてくださいと、いわれました。
その料紙、まだ、手をつけられずにいます。
私の腕ではまだ無理、、、、なのです。
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