壺中の天地」という言葉があります。
俗世間と はかけ離れた別世界・別天地のこと。
又 お酒を飲んで俗世間のことを忘れるような 楽しみのことをいいます。
出典は 「後漢書」から・・・
庭先の蹲、これは2代目、最初は石を穿ったものでした。
なにか物足りなくて石屋さんにわがままを言って自然に出来た雨露を据えて欲しいと。
何ヶ月かしてやっと見つかりました、、、と、山から持ってきてくれました。
爾来、、、毎朝、玄関の扉を開けると、、、
ポトッポトッと落ちる水音が心に滲むすてきな庭になりました。
その蹲、雨風で枯れ葉だらけになることシバシバ、、、
時々水を掻き出し掃除をします。
先日ふと気がつくと蹲の内側に苔がいっぱいに生えていました。
ここに住んで早や20年、いつのまにか苔生して、、、
苔は水を含んで緑色に、フワフワと柔らかな絨毯のようでした。
その蹲、今日見ると何やら青いものが、、、、
なんと青空が写りこんで透き通るような青になっていました。
水滴がポトッ、
ゆらゆら動く水面、
その度に変わる青の形、、、
その形の変化が面白く覗き込んでいると
揺らぎと共に視線は水面から底に向かって
視線が水底に行くに従い、記憶も時間をたどり
昨日の事、去年の事、幼い時の事
いろいろな思いが巡り気がつくと暫くそこに座っていました。
水鉢の中に「宇宙」?を見つけた、、、!
ような気がしました。
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