墨を磨る

年末にかけて大きなイベント?
昇格試験
書作展
上野の美術館で開催 日書美展

と三つも行事が重なりみなさんはテンヤワンヤ。
毎日必死で机に向かっていらっしゃいます。

まず一番は墨!
これがなくては何もできない。
固形の墨の使用は必須です。
なのに 墨がない!
世の中は墨液の時代?

先生の所くらいですよ。
固形の墨を使っているのは!
と言われます。

それで良いのでしょうか?
ならば端渓は?キユウ州は?
古来から名硯と言われていたものは要らない?のでしょうか?
文房四宝の内の二つは無用の長物になってしまうのでしょうか?

書道の根幹を成す問題だと思うのですが。
書に携わるものとして見過ごすことはちょっと、、、

合理的 という言葉に隠されている大事な事があるように思います。

物事を成す時 何かを抜くことはその過程において必要な何を失うことではないでしょうか?

墨を磨る時間は大切な時間です。
その間に 今日のプランを考えたり
お手本を仔細に検討したり
身体を動かして体調を感じたり

頭と身体のいろいろなことと対話する重要な時間です。

それがビンからスッと出して終わり?

私はそれはできません。
人としての感性 感覚がドンドン失われていく事
とても残念です。

如何でしょうか?

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