古墨、古木

コレもダメ!

 もう、何種の墨を下ろしてみたことか、、、

 ダメなのです、、、あれもこれも濁って重い、しかもキタナイ!

 長年使っていた古墨もそろそろ残り僅か、ちょっとケチって比較的新しい墨を使ってみるがどうもイタダケナイ。

 膠が新しくこなれてないのでしょうか、ネバリがあるようで旨く筆が動いてくれない。

 書く意欲も失せて心も動かない、頭も動かない、当然身体も動かない、、、ナイナイ尽くしで何もデキナイ。

 、、、、ので、今日はお出かけ、

 観梅

 一面の梅、梅、梅

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 見渡す限りの梅の林は少々風情には欠けますが、あたりに漂う馥郁たる香りに、気分は優雅な大宮人に。

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 万葉人の目にした梅は白梅だと聞きました。

 「梅の花降り覆ふ雪を包みもち君に見せむと取れば消につつ」 万葉集1833 

 (梅の花に降りつむ雪を梅の花ごと手のひらの中に包み込んであなたにお見せしようと何度も手にしたがみなはかなく消えてしまう)

 この梅は愛らしい紅梅ではなく、雪かと見まごう気品ある白梅?なのでしょうか

 梅林を歩いていると、若木も古木もそれぞれに魅力ある姿をみせてくれますが、でもやはり 長い風雪を耐えて生き抜いてきた古木の味わい深さは、一段と魅力があります。

  墨も?梅も? やっぱり”老成”でしょうか?

 ン!?

 肝心要のそれを使う人間が未熟では、、、?

 良いものができないのは当たり前!かもしれません。

 オヤオヤ、いけないのは?

 墨ではなく私?

 しっかり中身を詰め込んで”重み”?”風格”?のある人間にならなくては、、、ネ

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 我が家の古木は今年も沢山の花をつけてくれました。

 感謝デス。

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