何時だったかテレビで国宝尾形光琳の「杜若図屏風」の分析をしていました。
六曲一双に描かれた杜若は、
屏風の開き加減、見る角度などなどで
それれはそれは多角的に見る事が出来る事、
屏風の特性、金の使い方などとても興味深く見た事を覚えています。
中で重なり合う「葉」のそれぞれの色が混じり合わずちゃんと重なったまま(二層)の状態 になって いる事、
それが現代の科学を以ってしても解明できない事など、、、、をとても面白く。
また、先人の知恵の深さに驚嘆したのを覚えています。
さあ、待っていた菖蒲(杜若)の季節!
朝早くから勇んで出掛けました、、、のに?
まだ四分咲き
時折見える人影はアマチュアカメラマンでしょうか?太陽光線を気にしてあちこちと場所を変えています。
さて、人垣の中から覗いた昨年と違ってゆっくり歩を進める、、、花の紫と葉の緑の組み合わせを味わう、、、
「紫と緑」は古来より”松にかかれる藤の花”にも称される如く、取り合わせとしては最高のものかもしれません。
中に目にも眩しい「白」もアクセントとなって静かな風景でした。
足を進め、大玄関を覗き込んでいると、清掃の方が、「今ならちょっとだけいいよ、、、」と、声を掛けてくださいました。
なんとラッキー
普段は拝見できない客殿を拝見
重なり合う青楓
渡り来る風を背に、そこを退出しました。
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