大きな文字で「万葉歌記した木簡、、、」と、新聞に載っていました。
滋賀県甲賀市の宮町遺跡で出土した木簡に、万葉集に収められていた和歌が記されていたことが分かった、、、とか。
*甲賀市の宮町遺跡
聖武天皇が造営した紫香楽宮(しがらきのみや)があったと言われている
しかも古今和歌集の仮名序に「歌の父母」と位置付けられているアノ有名な安積山(あさかやま)の歌
「なにわずにさくやこのはなふゆごもりいまははるべとさくやこのはな」
「あさかやまかげさへみゆるやまの為のあさきこころをわがおもはなくに」
二首が歌木簡といわれるものに墨で書かれていた。
*歌木簡
60センチくらいの木簡に歌を書きそれをやりとりしていた。
ある学者は現代のメールのような通信媒体であったと言う。
また、木簡に書かれた歌は、典礼の場で口頭で歌うのに適するように万葉仮名で一字一音で書かれていたと、いうのです。
まるで絵に書いたような、注文どおりの発見です。 仮名を書くようになって以来、万葉仮名の面白さ、不思議さ、日本人の鷹揚さ、頭のよさにいつも感心しています。そもそも他国の言葉、文字を自国のものに取り入れてしまうという、独特の文化を持つこの国の融通性、スケールの大きさ、その魅力に感じ入っています。
エゴノキ、万葉の昔から山に自生?かも、、、
もしも、、、?、もしも???、遠い遠い昔のことが鮮やかに目の前に現れたら!?
一瞬にして現実のものになったら?
ほんの一部であっても、、、一音一字の表記が目の前に現れたら?
どんなにか胸が高鳴り、心躍るおもいがすることでしょう。
その昔、、、法隆寺五重塔の落書きに「奈爾波都爾佐久夜己(なにはつにさくやこ)、、、、」と書いてあったと勉強しました。
が、(その事だけでも昔の人の生活、息遣いを知ったような気がしてドキドキしました)今回の発見は、もっと仔細に、もっと現実的になったのです。
大宮人の雅な生活の様子が突如、目の前に現れたような気がしました。
(学術的なことは分かりませんが)ズ~~~と、時間を引き戻されたような、不思議な感覚を持ちました。
「時間」が「記憶」が「憧憬」が、、、
体中の血潮が逆流!
一瞬にして遠い遠い、、、むかしむかし、、、の記憶に到達したのです。
科学のメスが時間を戻し、あり得ない衝撃を与える。
学問とは素晴らしいものです。
時間も空間も飛び越え、ある瞬間プイッ!と、現れる
、、、そんなことありえないかも?でも、あるのです。
次はどんな発見があるのでしょう?
待ってます、、、、あらたな発見!
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