久しぶりに映画を、、、

初めて旅した中国は桂林でした。
 なんだかとても懐かしく、昔来たことがある?ような気がしました。それ以来中国は気になる存在。

 テレビに映し出された町並みがとても素敵で、直ぐにでも飛んで行きたいくらいでした。
 
 そこが舞台?となる映画があるとか、、、早速見に行きました。(やっぱりミーハーです)

 あまり内容も知らずただその時代と風景が見たくて行ってしまい、、、、、

 ほぼ戦闘場面の大画面と、大音響は、ハラに響き渡り、映画館を後にした時は、ほぼノックアウト状態、、、、へとへとでした。

 
 墨子、墨守などという言葉は知っていましたが
 その墨子を主役にした映画「墨攻」は、オバさんのノウミソを少なからず刺激しました。2.13 040.jpg-1.jpg

 墨家十論と言われるもの
      兼愛、、、自分をあいするのと同じように他人を愛する
      非攻、、、侵略戦争を非難
      天志、明鬼、、、天帝と鬼神に従って侵略や犯罪を止める
      尚賢、、、能力で人材を登用
      尚同、、、統治者に従え
      節用、節葬、、、富の節約
      非楽、、、音楽に溺れず勤労と節約に励め
      非命、、、宿命論を否定して勤勉に

 を掲げ、一人の墨家を通して、戦いの空しさと、人としての生き方を、問いかけていました。

 人気コミックの映画化とか、、、軽い気持ちで入ったのですが、強烈な個性の主人公に引き込まれ、見ているうちに勝利の意味、、、平和の実現、、、、などという言葉の深さを考えさせられました。

 紀元前にもうすでに始まっている人間の戦いは21世紀の今も続き、その愚かさにまだ気ずいていないようです。
  一方、この映画は日本、香港、中国、韓国の合作。

 手を差し伸べ繋ぎあうことの大切さ知っている人もいます。

 各国の言葉を自由に操り、世界をまたに活躍する若者が増え、手を繋ぎあうことを知り、共存していけるようになるといいのですが。

 勿論、自国の言葉、歴史、文化を充分に収めてからですけど。

 
 軍隊のコスチュームはまるで兵馬俑(歴史学者の時代考証あり)武器の盾と矛は漢文の教科書の「矛盾」を思いださせ、画面から放たれる矢に何度も身をのけぞらせ、 エキストラ1500名の中国軍の立てる土埃、、、何もかもが生きている。所謂血湧き肉踊らせると、言うか?五臓六腑が抉られる、、、と、言うか?畳みに座り、机に向かうことの多い、私にとっては刺激的であまり経験のない時間でした。

 {「非攻」という人間の叡智とアジア合作に見る希望}と言う監督の言葉、重いですね。

 映画「墨攻」 監督・脚本・プロヂューサー ジェイコブ・チャン
        原作 森 秀樹
        原作小説 酒見賢一

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