ブログを始めてから、語彙の少ないことに気が付き、恥ずかしく思っています。
書を始める時、 先輩が専門用語を並べ立て、、、、初心者が戸惑う様子を見ていて 私は難しい言葉は使うまい!と、心に決めました。
でも、年月を経た今、少々後悔しています。
やさしく噛み砕くことが果たして本当のやさしさなのか、、、?
言葉は言霊とも言う如く、漢字そのものに意味を持つ事が多くあり、他の言葉に置き換えられない、、、ことがままあるのです。
例えば
墨痕淋漓、、、墨あとがまるで滴り落ちるような鮮やかさを持った
と説明しても、とても言葉の響きから得られる景色は望めません。
墨痕淋漓は墨痕淋漓、、、力強く品位を持ち、その上重厚さをも合わせ持った書き手の思いを載せた鮮やかな書、、、なのです。
数少ない私の辞書から表現しようとすると、このようにああでもない、こうでもないと、言葉が足りず結局うまく説明できずに終わってしまうのです。
悲しいかな、漢字そのものが持つ力に及ばないのです。
今頃になって漢字、漢語の力を思い知らされています。
墨痕淋漓たる書、一度書いてみたいものです。
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