しかしその心中は抗列で正論を曲げることを知らなかったと言われています。そんな彼を太宗皇帝は五絶の人と称えたそうです。
徳行  立派な行い
忠直  忠義で正直
博学  広く学問を治める
文詞  文才に優れている
書簡  文書に優れている
これらの美点を全て一人で兼ね備えていると。
今回何故そのお人柄にまで言及したかと言うと
虞世南の書はその人柄を抜いては語れないからです。

虞世南の書表現は 外に出さず内に込めたものがあると言われています。
線の内に剛と柔を備え 筋骨を内に蔵し その線質は充実している。運筆の呼吸が長く余韻に溢れ品格の高さは唐代随一である。

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