ドキドキ、、、、2

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ラヴェル「クープランの墓」

 密かに密かに流れ始めるバイオリン、、、音がコロコロと転がって一つになって、、、その小さな丸い音がくるくる回り始めやがてあっちでころころこっちでコロコロ、ぐるぐる回って波紋のようにさざ波立って会場全体に音が響き渡る。

 それぞれの演奏者の頭に糸をつけ、それをひいたり緩めたり、、、指揮者とは魔法使い?

 爽やかな余韻を残して終了。

 次!
 デュテイユー  チェロ協奏曲「遥かなる遠い世界」

 チェロ     ゴーティエ・カプソン

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 音楽の中身は全く分かりません。

 資料によれば、、、
 第1楽章「謎」
 第2楽章「まなざし」
 第3楽章「うねり」
 第4楽章「鏡」
 第5楽章「賛歌」

 元々はボードレールの詩集「悪の華」の「髪」から採られていると。

 真近で見る?聞く?チェロは  ソレはそれは迫力があり、
 演奏とは全身!とは思ってはいましたがカプソンの表情の豊かさは
 まるで顔で弾いているようで、繊細にして大胆?剛直?かもしれません。
 知らず知らず引き入れられて聞き入ってしまいました。
 

 そして休憩を挟み

 ベートーベン 交響曲第7番 イ長調 作品92

 これが凄かった~~~

 シャルルデュトワの本領でしょうか?

 聴衆を夢中にさせる音楽の語り口のうまさ
 時には音量を極限まで抑えて緊張感を作り出し
 一方華やかさや洗練の極致に聴衆を引きずりこむ(資料によれば)

 頭の中に”妖術”と云う言葉が浮かびました。
 マジック?よりも妖術?上品な怪しさは当に快演!

 指揮者の魔法に罹った全ての楽団員は皆一様に音にのめり込み、
 バイオリニストは椅子から落ちそうになり、
 音と音が重なり合って、うごめいて、波になって渦を巻き聴衆をも飲み込んでホールが一つ に、、、
 
 一つひとつが終わっていくごとに心臓の音がバンバン!

 拍手拍手(私にはそれしか方法がありません)

 嬉しくて楽しくてこの素敵な音の中でどうしてよいか分からぬほど興奮~~~
 演奏が終わった時、私はスタンディングオベーション?と、思いましたが何方も立たれる様 子が無く、仕方なく両手を高く掲げて拍手をしました。

 スゴイスゴイスゴイ~~~

 こんなにスゴイ、、、ナマの力のもの凄さに圧倒され興奮がなかなか覚めませんでした。

 友は
 「不思議だな、、、こんな演奏になったこと、40年も通っていて一度もなかったんだけ   ど、、、」と、云いました。

 アンコールの拍手も鳴りやまず、デュトワも4回も顔をみせてくれました。

  ありがとうございました。
  関係者の皆様、そして友、、、、

  今年のサンタクロースさん、
  もう来ちゃった!、、、かなぁ~~~

 *ゴーティエ・カプソン
 ロマン派から20世紀を中心としたレパートリーを。卓越した技巧とつややかな音色による精緻な表現力はデュティユー作品で最大限に発揮される事だろう。

 シャルル・デュトワ
 ソリストの魅力を引き出すのが巧みな指揮者。カプソンもじっくり聞かせるタイプのソリストなので指揮者に依ってどのような化学反応が生れるか楽しみである。
 N響とは相性が良く、オーケストラの潜在能力を最大限に引き出し、デュトワ音楽の魅力である音色の鮮やかさで新たな個性を生み出している。(以上資料より)

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