迷宮の扉が今開かれる?、、、、
九成宮の三ズイ!
1ページに三つもの三ズイがあります。
面白い?、、、一般には三角形に書く三ズイの形体、実は三つとも違う形をしています。
「池」、、、の三ズイは ほぼ左に流れ、
「沼」の三ズイはスタンダードな三角に。
そしてモウ一つの三ズイ、「澗」はほぼ真下に、、、
三つの三ズイの形の違いはどうして?
どうして?でしょうか、、、
(以下は私の個人的な説)
「池」、、、は『也」の三画目が縦から横に動く時縦線は少し左に膨らむ、、、つまり字座分だけ左を空けたい?のではないでしょうか?それと最終角の浮ガ(ガチョウの尻尾のように跳ね上げるところ)との力の引き合い、、綱引き?=浮ガは左へ、三ズイは右へ
*字座、、、電車で席に座る時、隣の人との距離。会話する時の相手との距離が必要なように、同じように線にもその線が持つ力、影響力、空けておきたい空間のことを字座と言います。
「沼」、、、旁部分の「刀」の左払いの分を空けて置く?
「澗」、、、旁の形がほぼ長方形、これに合わせて三ズイも長四角形に。
一口に三ズイと言っても、形は様々、旁の姿形に合わせていろいろな形をしているのではないでしょうか?
三ズイの形が違っている事に気がつくこと。そしてそれがナゼ?と考える事。
臨書をしていると謎が一杯でてきます。
その時々にどうして?と考えながら謎説きをしていく事、これが無上の楽しみなのです。
先人の気持ちを推し量りながら書いていく、、、いつの間にかとってもとっても楽しい時間!
謎が解けて気分爽快!
やっぱり書は楽しい~~~ですね。
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