みんな一人?じゃあない!


とうとう6月に入ってしまいました。今年の梅雨はどんなことになるのでしょう?

 昨日ミュージカル”into the woods”を、見てきました。弥生 009-a-b.jpg

 ミュージカル初体験はかなり重~~いテーマでした。帰りの電車は沈黙?(疲れもあって)でした。

 グリム童話を下敷きにだれも知っている登場人物、でも、今回はかなりひねってあって,ただ,たんに「めでたしめでたし、、、」とは、行きませんでした。

 愛と別れ、生と死、因果応報、そして極限の心理状態、、、、などなど、本当に重いテーマを爽やかに楽しげにみな全力で演じていました。

 再演と聞きましたが、初演を見ていないのでどのように変っているかはわかりませんが、演じている人たちは、それぞれがとても楽しげでした。

 隣の席の方が,前回も2度、今回の2度見に来ている、、、と,言っていられましたが、とても1度で全部理解するのは難しいと、思いました。

 ミュージカルは単に楽しい!とだけ思い込んでいた私には衝撃!
 言葉と音とダンスのなせるわざの内面深いところがちょっとだけ覗けたような気がしました。

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 シンデレラや赤頭巾ちゃんなど、グリム童話の登場人物がさまざまな困難に立ち向かい、新しい生き方をみつけ、感動のフィナーレへと展開します。(パンフレット)

 美しく繊細な音楽で観客を魅了、ブロードウェイの代表的な作詞、作曲家、スチーブン、ソンドハイムが誰もが子供時代にしたしんだグリム童話を題材とし、その夢夢しさと、残忍性をはらんだ人間臭さとを表裏一体に描いて幅広い観客を虜にしている。(新国立劇場ステージノート84)

 世間に知られている温かな童話の世界が、意地も欲もある生身の人間の物語の上澄みに過ぎなかった、、、と、言う新たな視点が提示される。
 登場人物たちが七転八倒の末にたどり着くラストシーンの「みんなひとりじゃあない」という歌は本当のメッセージとして、美しい音楽と共に我々の心の奥深くに届くのだ。(ステージノート
‘84)

 
 宮本亜門演出は、それぞれの特徴を引き出し、観客をも引き込み舞台狭しと動きまわるものでした。

 ある出演者のコメントに「みんな放し飼いですよ」(これぞ亜門マジック!?)の言葉は言いえて妙、、、
 それぞれは本来持てる力以上の物を発揮?ものすごいパワーを感じました。

 
 ラストナンバー「みんなひとりじゃあない」は心に深く食い込み、終わった後もしばらくは立てませんでした。

 もし、生きる事に悩んでいる人がいたら、是非ご覧ください。オススメです。

 

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