てふてふ

気がついたら、、、芽のようなものが伸びていました。

 そして何箇所か膨らんで、、、

 昨年末ごろから少しづつ芽が伸びて、蕾になって、それが、、、開いたのです。

 一昨年頂いた胡蝶蘭、お日様に当てることと、時々の液肥、、、、くらいであまり手をかけませんでした。

 それなのに、美しい花を開いてくれました。
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去年は?芽をだしても花は開かず、2年かかってやっと咲いてくれたのです。

 嬉しいような、在り難いような、なんだか神様の贈り物のような、、、5,12 009.jpg---ko.jpg

 実は先日刻んでしまった作品には、こんな歌が書かれていました。

   「てふてふが一匹韃靼海峡を飛んで行った。」安西冬衛
       (韃靼海峡ーー間宮海峡)

 小さな頼りなげな蝶がおおきくて荒々しい海峡を渡っていく、、、

 儚げな蝶の健気な旅。

 巨大なものに立ち向かっていく気迫と勇気!

 大好きなこの歌をいつか書いてみたいとず~~~と、思っていました。

 黄色の全紙に向かって思いのたけを濃墨で。

 何枚か書き進み、やっと仕上げたそれを、何の考えも無しに斬ってしまいました。

 ドコかで作品にするには足りないところがあったのでしょうか?

 丁度、旅立ってしまった次郎くんの姿が重なって、悲しい物だったのかもしれません。

 幻?の作品になってしまいました。

 何処かへ飛んでいって、しまった蝶、

 それが、、、ここに帰ってきたのです。

 真っ白い胡蝶蘭になって、、、

 「有難う」ーーー真っ白な花の前でそんな言葉を呟いていました。

 そう、、、胡蝶蘭の花言葉は?

 「幸せが飛んでくる」だったのですね、、、、

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