お伺いすると、いつものようにお床にお軸が掛けられていました。
「これ知ってる?」
お出しいただいたのは、二つ折りされた紙。
「あッ!極め?ですか?」
初めて見ました、、、「極め」、あの「極め付き」の語源ともなった「極め」です。
(極め付きほどの作品がさり気なく飾られていることの贅沢、、、この家の主の見識の高さその優雅な生活はアコガレ、、、そのものです)
なんと言うラッキー、今日のこの僥倖をありがたく感謝して、じっくり拝見させていただきました。
たっぷりと書かれた本紙は寸松庵色紙ほどの大きさながら大きな世界を感じさせるものでした。(残念ながら、、、厚かましいワタシでも写真はお願いできませんでした)
*古筆極め
古筆鑑定家としては前関白近衛前久に勧められ平沢弥四郎が古筆了佐と名乗り代代古筆の鑑定に就いていました。
その古筆家が鑑定したものを、奉書を二つ折りして、鑑定した旨を書き「極め書き」「極め(札)」といい、桐の箱の裏などに書くこともありました。
「極め付き」の語源はここから。また、その二つ折りした書き物の姿から「折紙付き」などの言葉が生まれたとも言われています。
目を移すと、、、脇には艶やかなバラ、
そしてもう、一方には、早や青い麦と菜の花が、、、しっとりと可愛らしくも春を呼んでいました。
そう、いつの間にかもう、2月でした、、、
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