気が付いたら池の金魚が浮いていました。
つい2,3日前は元気でその可愛い姿を見せていたのに、、、
(金魚は嫌いです。
何故って理由もわからずに急に死んでしまうこと。
どうしてやったら良いのか、手を尽くしてあげることが出来ないのです)
掬って土に返してあげたいと思いました。
フト、その昔のように土に埋めて 「金魚のお墓」としたいような、、そんな気になりました。
実は私はお墓(墓地?)が好きです。
墓地に行くと何か落ち着くのです。
それぞれのお墓に彫られている文字を見るのがとても心地よいのです。
一般的に古いお墓ほど素敵なお戒名が付いていて、その文字からどんな方だったか想像しながら歩いています。
古びた石の姿、文字の掘り具合(勿論手彫りの文字の味わいは古びたものほど魅力的です)
いろいろ考えると時間を忘れます。
(もしかしたら?ちょっと変な人?と、思われるかもしれませんが、、、)
養老猛先生がこんなことを言っていらっしゃいました。
お墓とは言葉にならないものを込めている、、、
供養とは、加害者が被害者を祀る、、つまり申し訳ありません、、という思いを形にしたものではないかと。
(実家の筆塚、建立の時は沢山の方々の使われた筆をこの下に埋葬しました)
針供養、花供養、筆塚、虫塚、、、、
針仕事でお世話になった針、
あちこちを飾ったお花。
書に携わる我々の必需品、筆。
実験などに使われた虫、動物など、、、
沢山のお世話になったものへの感謝(たとえ人間でなくとも使用した品々の命に対して感謝と尊敬の念をささげる事)を形として塚を築き、そこに祈りをささげること。
そして、それは己を救い、安らぎと成長につながるのではないかと、、、、
因みに”供養”とは日本独特の文化のようです。
英語にそれに該当する言葉はないとか、、、
そろそろ秋の彼岸。
いろいろなものにご供養させていただき、心を洗ってまた出直したいと思っています。
「ごめんね、、、きんぎょちゃん」
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