歌人の岡野弘彦さんがこんな文章を寄せていました。
「和歌は濃密な力がある言葉であり、調べです。昔から天変地異は起こったとき、人々は祈
りや希望を凝縮させて和歌を詠んできたはずです。
、、、、、、地震や津波は火山列島に住む日本人の宿命です。しかし、その火山列島が育む
自然の中で、古来、日本人は、海や川、生き物を祀り、四季の風景に心癒されてきました。自
然と優しく付き合い、心も体も自然にゆだねる生き方が、この火山国で生きる命を支えてきた
のだと思います。、、、、」(読売新聞)
柳に風、、、、と受け流す?
しなやかな生き方こそ最上の策なのかもしれません。
自然に寄り添い、自然を生かして自然と一緒に生きる、、、決して対決するのではなく。
一見頼りなげに見える生き方が実は相手を見、相手に合わせられる余裕ある生き方なのかもしれません。
そして、その生き方の一つに歌の持つ大きな力が。
言葉を通して生への祈り?霊力?エネルギーを頂く、、、
だからこそ、書を学ぶ私たちは、今も和歌に魅せられているのかもしれません。
伊勢物語 在原業平「かきつばたきつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞおもふ」
梶田半古画
素直に明るく、、、書きました。
そうそう美しさの優劣を付けがたいことを
「いづれ菖蒲か杜若」といいますが、太平記で美しい女性たちを菖蒲と杜若に例えたことから生まれたことばだとか、、、ご存じでしたか?
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