、、、、、パラパラぱらッ、、、探し物をしていたその手にふっと良い匂いと共に何かが落ちてきました。
何時か頂いたお香でした。
漂う匂いの中で、いろいろな記憶が交錯。
そう、アレ、、、「法華義疏」、どこかに仕舞ったはず!
ご縁があって複製を手に入れることが出来たのに、すっかり忘れて仕舞い込んでいました。
何方かが迂闊な私を叱咤されていられる?そんな気がしました。
あの聖徳太子が書かれたと言う、現存する日本最古の書(異論もありますが)です。
歴史的には勿論、書道史上でも大変重要な書。
押入れの奥で眠っていたソレを、明るい春の日の元に持ち出しました。
ゆったりした筆の動き、懐の広い品格の高い書。
拝見していると、丁度蕾が開く時のように少しずつ少しずつ気持ちがほぐれて来て、雑事も何処かへ、、、、
時間に追われ、慌てふためき、きりきり舞いをしていました。
何かがほっこりと包込んでくれたようです。
春の日のヌクモリ?それとも太子の書の力?
背中がなんだか温かくなっていました。
何をするでもなくボ~~~と過ごす時間、実は大事な時間なのかもしれません。
(天平筆、雀頭筆とも言う。写経用として巻心造りといわれる特別な制法で命毛に紙を巻きその次に毛、また紙というようにして作ったもの。その姿からすずめの頭、、、雀頭筆とも呼ばれる。筆帽には象牙と斑竹、筆管も斑竹)
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