、、、その4 (2)

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 年に数度、作品を発表する機会を持つことが出来るのは幸せなことではありますが、何せ手持ちが少なく、すぐに底をついてしまいます。

 折につけ補充をすれば良いのですが、なかなか才覚が回らず、常に自転車操業、、、、少ない手持ちの中からなにをどうひねり出せば良いのか試案に暮れるところです。

 今年は、、、、

 あちこちから言葉を探し、「瀟灑風塵を出ず(しょうしゃふうじんをいず)」に決めました。

 王羲之の書を褒めたこの言葉はある意味私の理想とする書です。

 力まず軽やかにスマートに世俗のちりほこりから抜きん出た無欲の書。

 ショウシャに書きたいものといつも思っています。

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 ニ六二枚に5文字はちょっとした大作。

 さて、どうしようか?、、、、

 行の流れ、全体構成を考え、書きだしました。

 ”揺らぎ”をだしながら、ショウシャな雰囲気に纏める、、、、頭で計算はできても実際に取り掛かると、、、

 私の力ではかなりの難題。

 どうやら息は切れずに入りましたが、会場で見るとまだまだで、、、、未熟なものとなってしまいました。

 もう一つ

 枕草子41段をニ六に。

 表具屋さんから電話

 「あの~~~ちょっと無理なんですけど、、、」

 「なあに?」

 「上を一杯にしても下が出ちゃうんです!」

 「えッ!そんな~~~」

 当然入るはずだと思って書いたのに、古い紙だったので少しサイズが違っていたようです。
 
 今から書き直す訳にも行かず、急遽3分割に。

 どうやら文字を切り取らずに済みました。

 イヤハヤ、、、、冷や汗ものでした。

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 かくして今年の夏の作品展は無事?終了。

また、来年に向けて、、、?

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