作品を作る時、どんな事に刺激を受けるか?
ある時は言葉であり、またある時は筆、紙、墨などの用具から、、、
いつもはなんと言っても言葉が一番!
感銘を受けた言葉から作品が生まれるのですが、今回は?なんと表装に使う裂地からだったのです。
カワイイ柄の布を見つけたのです。どうしてもコレを使いたいと思いました。
「なあににしようかな~~~?」
カラフルなかえるさんの、、その柄はとっても楽しそうだったのです。
ふと頭に浮かんだ歌、、、、”かえるの合唱”でした。(もともとはドイツ民謡、訳詩は何種類かあるそうです)
同じ言葉の繰り返しで、書き手としては難敵でした。
、、、遠くでかえるの声がしました、、、オヤツ!足元でも鳴き出しました。その声はだんだん響き渡ってあっちでもこっちでも鳴き出し、遂には大合唱になりました、、、
かえるさんの布地、うまく使えたでしょうか?
七言対句「雨余林外夕煙沈 忽有蛙声伴客吟」
いつもの如く二行書きで書き進んでたら、急に横に字が動き、このようになりました。
気がついたら蛙二題?
お出での方がこんな事を言ってらっしゃいました。
「アレとコレ、、、、二つの作品が相呼応するように向かい合わせに展示すれば、もっともっと蛙の大合唱が聞こえたかもしれない」
「展示の場所を考えればよかったネ、、、」と。
う~~~ん、こんなに深く読み取ってくれるなんて!シアワセです。
(*そうそう蛙がゲコゲコと大合唱をしているのは身の危険を感じないからですよね。平和、安全、、、心から祈りたいことです)
時々は真面目に書いてみます、、、百人一首から八首を書きました。
品格を失わないよう丁寧に丁寧に自我を抑えて書く、、、これが一番難しいことです。
書のいろいろな姿を自分なりに表現する。
そこにはハダカノ私が見えてしまいそうです。
心身ともに磨きをかけないと恥ずかしい姿を曝して?しまいそうです。
あ~~~あ、これが難題!
道はまだまだ遠そうです。
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