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例年の寄せ書き

 1、 四字熟語の吉語からグループ毎に一つを選び仕上げる

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 2、そして今年初めての試み。

   「春が来た」を寸松庵色紙大6枚に。

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    それを1枚の大きな紙にレイアウトする。

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  書くことだけでなく、全体構成力も求められます。

 3、いつもの干支の文字

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 寄せ書きももう、何度か経験しているので皆さんなんとなく分かってきた様子。
 文字の向き、大きさ、墨の分量、、勿論書体のいろいろまで大分変化をつけることが出来るようになりました。

 寄せ書きで汗をかいた後ちょっと一休み、、、

そして?

 実は棚を整理していたらこんなものが出てきました。

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 昔求めた拓本の数々

 この機会に皆様にお目にかけようと拡げました。

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  争座位稿

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興福寺断碑

 拓本の魅力はその厚み?深さ臨場感?にあると思います。
 (西安碑林で見た夕日を背にした碑の数々、滑らかな石と清らかな文字の線が今も目にやきついています。それを目の前で見られる?拓の力は、、、)

 拓を採る工人の力量で”息”を感じるもの、、、また、平板で何も訴えかけるものが無い!もの。

 それは墨色を濃くしたり、薄くしたり。繊細に打ったり、荒荒しく打ったり、時には墨を厚く強く打ち込む事によって、線を細くしたり太くみせたりなど工人の腕の妙?で

味わいもいろいろ変化もします。

 また 特に裏面にまで食い込む強さは字の勢いまで感じられます。

 こんな拓本に会えたら最高です。

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 王羲之の鯉魚帖

 手持ちの昭和法帖体系と比較するとこんなに違います。

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 拓本の大事な事、ソレは拓そのものの良さもさることながら、石の刻の良さを確識することが大切です。

もともとのものが良くなければ(何度も翻刻重刻されたものではダメ)、、、

 いくつかのものを見比べれば自ずと良いものが分かってくると思います。

 *拓本
  碑の拓には原刻、重刻、翻刻、偽刻などがあります。

  拓本はそれが採られたものが古い物の方が価値があるといわれます。
  なぜなら外に立っている碑は雨風の風化に依って、傷がついたり欠けたりと痛みがが激し  く彫られた文字は摩耗して太くなったり傷が入ったりするからです。
  九成宮はその拓を採った年代で字(線)の太さがかなり違うことで有名です。

  碑全体を採ったものを全搨本、それを切り離して本に仕立てたものを剪装本と言います。いわゆる法帖です。

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