会期中大先輩とお話をする機会がありました。
ご遠方より85歳のご老体が毎年駆けつけて下さるのです。なんとありがたいことか、、、
「いつもいつもお忙しい中を恐れ入ります」
「いやいや実物を是非拝見したいと思いまして、、、」
そんな先生からこんなご質問がありました。
「作品を作るとき、何か臨書からヒントを得る事がありますか?」
「ワタシは全然関係なく自分の感覚だけで書いてます」
「そう、、、、何かを見ていて”ヒョッ”と、閃くとき、何かピ~~~と、信号のようなものが感じられた時、一心に書き始めます」
臨書は臨書として主に技術を学び、それ以外のことは自分の感覚で作品を作る、、、そんなやり方です。
「良く、芸は一代と言います。その人の書はその人だけの物ではないでしょうか?
だから、ワタシは私の書しか書けないし、私の書はワタシだけの書のような気がします。
人それぞれでいいのではないでしょうか?
何処か有名な先生の右へナラヘ、、、は、あまり楽しくないような気がします」
大先輩を前に少々思い切った事を話してしまいました。
ありがたい事に先輩はとても真面目に素直に耳を傾けてくださいました。
そんなエラソウな私の作品、「清風自から来たる」です。
全紙2枚に服部南岳の詩「夏日清風」を添えて、、、、
そして、、、、思ってもいなかった感想をお寄せ下さいました。
「丁度羽衣の天女が舞っているようですね~~~」と。
本当に有難うございましたk先生、来年もまたお目にかかれることを楽しみにお待ちしております。
くれぐれもお体をお大切になさいますよう心よりお祈り申し上げます。
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